ご飯を食べていて、前より食べづらいとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。加齢に伴い噛む力、飲み込む力は弱くなっていきます。
しかし、それで食べたいものが食べられなくなると、食事の楽しみが減ってしまいますよね。食べづらくなったことで食事が楽しめなくなり、食事に消極的になってしまう方もいるでしょう。それでは栄養不足を招くリスクもあり危険です。
実は、調理の際に少し工夫をすることで、料理は一段と食べやすくなるんです。
では実際にどのような工夫ができるのか、ポイントをいくつか見てみましょう。
食べやすくするための調理のポイント
食材を噛み切りやすく、飲み込みやすくするには、以下のようなポイントがあります。
一口大に切る
大きな塊だと噛み切る必要があり食べにくいですが、一口大サイズに切ることで、歯で噛み切る必要がなくなります。大きな塊で食べるとのどに詰まらせる原因にもなるので、食材はなるべく一口大サイズに切ることをおすすめします。
硬い食材を柔らかくする
硬いお肉はたたく、野菜は蒸す・茹でるなどしてやわらかくすることで食べやすくなります。また噛み切りにくいお肉は筋切りを、トマトの皮は切り目を入れるなども、噛み切りやすくなるポイントです。
噛み切れないものは取り除く
トマトの皮など、噛み切りにくいものは切り込みを入れる工夫のほかに、取り除くという方法もあります。芯の硬い野菜でしたら柔らかい葉先だけ使用するのもいいでしょう。噛み切れないと飲み込みにくくもなるので、あらかじめ取り除くのもいい工夫です。
パサパサしたものはしっとりさせる
茹でたジャガイモ、茹で卵などのパサパサしたものは、口の中で散らばって飲み込みづらいです。そういったものには、とろみをつけてまとまりやすくしましょう。マヨネーズなどソース類で水分を含ませたり、片栗粉やゼラチンでとろみをつけるといいでしょう。
硬いパンを食べるときは、牛乳やスープに浸すとしっとりして食べやすくなります。
ほかの食材で代用する
とんかつなど分厚いお肉を使うときは、薄い豚バラ肉を重ねたもので代用することができます。このように、食べにくい食材が使われる料理では、別の食材で代用するのも工夫のひとつです。
海藻類をたべるとき
わかめや海苔など口の中に張り付いてしまいやすい食材は、ご飯と一緒に食べたり、卵とじにするなどの工夫ができます。
まとめ
料理が食べやすくなる調理時の工夫について、いくつかポイントを解説しました。口から食べることは、口の中や胃腸の環境をよくする上、食事を楽しむことは生きる活力につながります。今回紹介したように、調理の際のひと手間で食べにくいという悩みは改善できるのです。ぜひ試してみてください。