スーツと革靴

スーツと革靴の合わせにはセオリーあり

スーツはブラック、グレー、ブラウン、ネイビーと揃えていてネクタイも多く持っているのに、革靴はブラックが1足だけ。働き出して日が浅いとそんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし服装を整えるうえで足元は重要なポイント。まるでコレクションのように多くのビジネスシューズを集める必要はありませんが、スーツやシャツ、ベルトなどの色に合わせて最低でも3足くらいは色やデザインの違う革靴を持っているのがビジネスパーソンの常識といえるでしょう。

革靴のデザインでシーン別にチョイス

スーツがそうであるようにビジネスシューズとして履く革靴にも定番があります。

靴ひもを通して止める腰革という部分のデザイン、先端部分のデザインで分けて紹介します。

腰革部分のデザイン

・内羽根式

内羽根式は腰革の端が甲革の下に隠れて見えません。英国社交界に起源する靴だけに上品な雰囲気が特徴です。

・外羽根式

一方、腰革が外側に出ているのが外羽根式。旧プロイセンのゲハルト・レベレヒト・フォン・ブリュッハー陸軍元帥が考案し、軍靴で採用された様式だけに丈夫なのが特徴。ただし、武骨な印象があるのでフォーマルな場では避けるべきものとされていました。

先端部分のデザイン

・ストレートチップ

代表的なデザインがストレートチップ。つま先に一文字の縫い目があるシューズです。黒ならば冠婚葬祭にもOKなので絶対に1足は持っているべき革靴といえます。

・プレーントゥ

つま先の部分に全く飾りがなくつるりとしたデザインなのがプレーントゥ。黒をチョイスすればやはり冠婚葬祭にも履いていけます。かなりフォーマルな席でも大丈夫で、内羽式ならタキシードに合わせることも許されるほど。

・ウィングチップ

また、つま先の甲部分にWのような模様をした縫い目があるものをウィングチップといいます。柔らかいイメージを与えるのでフォーマルよりもカジュアル寄りの靴といえるでしょう。しかしビジネスカジュアルが浸透している現在では、ドレスコードがかなり厳格な職場でなければ許される靴です。

・メダリオン

つま先の部分に点のような小さな穴が開いているデザインの靴がメダリオン。かなりお洒落な雰囲気です。ビジネスシーンでも履くことができますから、ちょっとドレスアップしている印象を周囲にアピールしたい時にはお勧めといえます。

・Uチップ

Uチップはつま先にU字型の縫い目が入っている靴。ビジネスパーソンでも愛用している方が多いデザインです。しかし外羽根式ですし本来はカジュアルな場で履くもの。冠婚葬祭などではブラックでも避けましょう。

スーツの色に合わせて上手に履き分けよう

靴の種類について述べてきました。それではスーツとの合わせ方はどうすればいいのでしょうか。

・グレーのスーツに合う色

グレーのスーツならば、合わせる革靴の色は、ブラック以外にブラウンも似合います。ちょっとカジュアルな雰囲気にしたいのならばベージュもいいでしょう。

・ネイビーのスーツに合う色

ネイビーのスーツならば、似合う靴の色はブラックかダークブラウンです。

・ブラウンのスーツに合う色

ブラウンのスーツなら同じ系統のブラウン系でまとめるのがセオリー。キャメルもよく似合います。

ブラックの革靴は最も無難で、どんなスーツに合わせても落ち着いた印象を与えてくれます。

なお、ビジネスシューズにはその種類に関わらずにつま先の部分に「捨て寸」といわれる1cmほどの遊びがあります。ですからスニーカーなどよりも1サイズ小さめのものを選んでください。

スーツとビジネスシューズを合わせるうえで忘れがちな点を1つ。それは靴下の色合わせです。白はどんな色のスーツやシューズでもやぼったい雰囲気なるので避けましょう。ブラックやグレー、ネイビーなどダークな色をチョイスするのがベストです。

また、よりスーツを着こなしたい場合には、靴の合わせはもちろん、トータルのアイテムの着方も重要となってきます。スーツのカッコいい着こなしのポイントやコツが掲載されているページを以下に記載しておきますので、参考程度に読まれてみてはいかがでしょうか?

参考ページ:スーツのオシャレな着こなし方とは?~理想的な着方とコーディネート例を項目別に解説|オーダースーツの銀座英國屋

履き終わったら必ずお手入れを

最後に革靴のお手入れについて触れておきましょう。ビジネスパーソンの多くは1日の多くの時間をスーツと革靴で過ごすのが当たり前。外出もしますから足の汗を吸うのに加え、革靴には路面の埃も付きますし雨の日にはかなりの水分を吸収します。

ですから帰宅したら必ず手入れをする習慣をつけてください。

まず馬毛など柔らかいブラシを使って埃を落とします。次にウェス問呼ばれる布、あるいは使い古したTシャツなどにクリーナーを付け革靴の表面をまんべんなく拭ってください。さらに革に栄養を与えるために、クリーナー用途は別のウェスにクリームを付けて靴の表面に広げます。その後に豚毛など硬いブラシで強く磨きクリームを革に馴染ませましょう。最後にウェスで残ったクリームを拭き取ったらシューズクローゼットに収納してお終い。

なお、革靴は連続して履き続けるのではなく、数足を用意してリフレッシュしてあげると長持ちします。お気に入りの革靴ならば大切に長く履き続けたいですよね。