近年、シニア世代の方にはスポーツを趣味にするアクティブな方も多く、したがってシニア世代の体力は年々上昇傾向にあるのです。実は、運動習慣のある人の割合はシニア世代がトップなのです。
厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によると、運動習慣のある人の割合が最も低いのが男性40代、女性30代であるのに対し、最も高いのは男女ともに70代以上であることが分かっています。
しかし一方で、運動習慣のある方と全くない方で二極化してしまっています。シニア世代なら誰もが運動に積極的、という訳では決してないのです。
この記事では普段あまり運動に触れていないシニア世代の方に向けて、運動の必要性や得られる効果について解説します。
シニアが運動したほうがいい理由
加齢により活動量が低下することで、筋肉は衰えます(サルコペニア)。骨を支える筋肉量の減少は、骨粗鬆症のリスクを高めます。それだけでなく、身体機能の低下から生活機能の低下を招き、転倒などの事故のリスクを高めることにつながるのです。
運動により身体機能を維持することで、これらのリスクを下げることができます。シニアは徐々に筋力、体力が落ちていく年齢なので、今後の健康を守るためにも特に運動がカギを握っていると言えます。
シニアが運動から得られる効果
シニアが運動したほうがいい理由でお話ししましたが、分かりやすいところで言えば体力、筋力の向上でしょう。生活習慣病などの疾病の予防・改善にもつながり、健康の維持・向上にもとても効果的です。
加えてお伝えしたいのが、運動には精神面も健康に導いてくれる効果があることです。家庭や職場での役割を終え、自然と外に出たり人と関わったりする機会が減るでしょう。仕事を終え、特にこれといった趣味もなく、家から出ることもなくなった。こういった方は、精神面の健康を保つことが難しいです。
運動は、外に出て人と会い、ストレス発散や気分転換ができる、精神面の健康維持にもとても効果的な方法なのです。
まとめ
シニアの方が運動したほうがいい理由、運動から得られる効果についてお話ししました。シニアの方にとって運動が、心身ともに健康に良い影響をもたらすものだという事がお分かりいただけたと思います。長い人生を元気に過ごせるよう、運動して健康寿命を延ばしていきましょう。 ハードな運動や筋トレでなくても、散歩などの軽い運動で十分な効果があります。まずは自分にできること、自分の好きなことから始めてみませんか。