テレビやインターネットなどで「シニア企業」という言葉を耳にしたことがあると思います。昨今、終身雇用の崩壊や年金が支給される年齢の変更の影響があるため、シニア層の企業も珍しくはありません。
しかし、いざ起業しようとしても、どの業種で起業したら良いのか分からない人がほとんどだと思います。
この記事では起業しようとお考えのシニア世代の方に、おすすめの業種とその選び方のポイントを紹介していきます。
シニア起業におすすめの業種
「中小企業白書2014」によると、60歳以上のシニア世代の起業分野は多い順に「サービス業」、「不動産業・物品賃貸業」、「学術研究,専門・技術サービス業」となっています。
今回は資格などを持っていなくても簡単に始められる業種をいくつか紹介します。
講師
今まで培ってきた技術を後世に伝えていく講師や指導者も、シニアが起業する業種としておすすめです。
これまでの人生で得たスキル、仕事上で得たノウハウ、長年の趣味など、もう持っている知識・技術を人に教える仕事です。
体育館や講堂のステージに立ち大勢に向けて講演会を行う方法もありますし、教室を開いて少人数に向けて指導を行う方法もあります。
ご自身の経験を役に立てたかったり、指導が好きだったりする人は講師や指導者がおすすめです。
代行業
代行業の仕事内容には家事や子育てなどがあり、長年培ってきた生活力や子育ての経験を活かせるのでシニア世代に向いている仕事と言えます。
経験豊かなシニア世代にならお客さんも安心して仕事を任せられると思います。
ネットショップ
ネットショップは、シニアが起業する際におすすめの業種です。ネットショップだと、起業する際の不安点となる資金が少なく済みます。
実店舗での開業資金は、平均で1000万円だと言われていますが、ネットショップだと無料または5万円ほどです。 また、パソコン1つで運営できるため、通退勤を必要としません。リスクを抑えたい人にはおすすめの業種です。
カウンセリング
お客さんの抱える悩みを聞くカウンセリングもおすすめの業種です。シニアの方は、人生経験が豊富なはずですので、経験をもとに説得力のあるカウンセリングができます。
とはいえ、カウンセラーになるためには資格の取得が必須です。誰かの悩みや話を聞くことが好きだという人はカウンセリングをおすすめします。
業種選びのポイント
おすすめの業種について紹介しました。次はシニア世代の方が業種を選ぶとき、どんな選び方をしたらいいのかをいくつかポイントにまとめました。
- 好き、楽しいと思える
- これまでの経験、得意なことを活かせる
- やりがい、生きがいを感じられる
- 健康に気を遣えて無理なく続けられる
- 投資費用が少なく済む
シニア世代には、好きなことで無理せず適度な収入を得られる起業が合っています。
以上のポイントをふまえ、自分に合った業種を選んでみてください。
まとめ
昨今「シニア企業」という言葉を多く耳にします。そのため、企業に対して興味を抱いている人も少なくないと思います。
ですが、高齢であることを危惧して、企業に踏み出せない方も少なくありません。
しかし、今回紹介したように、シニアでも起業できる業種は多く存在します。
リスクを取らずに起業できる業種もありますので、興味があるかたはぜひ起業してみることをおすすめします。
シニアからの起業は、若者のようにどんどんお金を稼ぐことを目的にはしません。残りの人生を豊かにすることを目的に、 健康を重要視しやりたいことで起業をしましょう。