将来的に介護を受けることを踏まえて、アンダーヘアの脱毛処理を検討する人が増えています。ただ脱毛処理には費用がかかるので、実際に介護脱毛をするべきか悩むこともあるはずです。そこで今回は、介護脱毛のメリットとデメリットを紹介します。
介護脱毛とは
介護脱毛とは、介護を受ける立場になる前にアンダーヘアの脱毛処理をおこなうことです。介護者に負担をかけないことを目的におこないます。基本的にはすべての毛を処理するのが理想ですが、抵抗がある場合はビキニラインだけ残す人もいます。
介護脱毛は、医療機関で医療脱毛を受けることが必要です。家庭用脱毛器や光美容器などを使用して処理することもできますが、毛を作る組織は生きているので時間が経つと毛が生えてきます。長期間毛が生えてこないようにするには医療脱毛で組織を破壊し、毛が再生できない状態を作ることが必要です。
介護脱毛する高齢者は多い?
日本は高齢化社会で高齢層の割合は年々増えています。このような社会の変化に伴い、今後介護を受けるであろう高齢者の意識が高くなっており、介護脱毛に興味を持つ人が増えています。40代の男性を中心に介護脱毛の希望者が増えていますが、20~30代から将来を見据えて脱毛する人もいます。
介護脱毛のメリット
介護者の負担を軽減するための介護脱毛ですが、介護を受ける側も良い効果が得られます。介護脱毛を受けるメリットは、次のとおりです。
- 介護負担を軽減できる
- 陰部を清潔に保てる
- 肌トラブルを防げる
介護負担を軽減できる
介護脱毛のメリットは、アンダーヘアの毛を処理するので介護負担を軽減できます。たとえば、アンダーヘアの毛が無くなることで排泄物の拭き取りや排便時のお漏らしなどのケアが楽になります。
肛門周りの毛がお手入れされていれば、汚物が毛に付着しづらいため拭き取り作業が楽です。また普段の排泄時にもウォシュレットの洗浄だけで、肛門周りがきれいになります。介護する側と介護される側の負担を軽減できるのはうれしいポイントです。
陰部を清潔に保てる
肛門周りの毛があると汚物が付着しやすく、菌が繁殖しやすくなります。特に介護用オムツを履くと下半身が蒸れやすいので、常に嫌なにおいが付きまといます。介護される側はあまり気にならなくても、介護する側は不快に感じることも多いです。
また、汚物が皮膚に長時間付着していると衛生面での影響が懸念されます。お尻の周辺に傷がある場合は、皮膚の感染症や炎症につながることもあるかもしれません。介護脱毛をして肛門周りの毛を処理すれば、陰部を清潔に保つことができます。
肌トラブルを防げる
入浴介助をしてもらう場合、アンダーヘアに汚物が付着していると菌が繁殖してしまいます。きれいな状態を保つために、介護者は肛門周りを丁寧に洗い流さなければいけません。人によっては、力が入り過ぎて皮膚に負担をかけてしまうこともあります。
自分で身体を洗うときは感覚を頼りに力を調節できますが、介護の時に力加減が難しいと感じる介護者は意外と多いです。洗い方によっては、感染症や炎症を引き起こすこともあります。介護脱毛をしておけば、無駄に力を入れる必要はありません。肌トラブルを避けられるのは介護脱毛のメリットです。
介護脱毛のデメリット
多くのメリットがある介護脱毛ですが、いくつかデメリットもあるのも事実です。介護脱毛のデメリットには、次のようなものがあります。
- 脱毛費用がかかる
- 痛みを感じる場合がある
- 担当者に陰部を見られる
脱毛費用がかかる
アンダーヘアの脱毛方法は、医療脱毛とエステ脱毛があります。一般的にはエステ脱毛のほうが安く処理できますが、ある程度の脱毛費用がかかることは間違いありません。費用を抑えるために家庭用脱毛器や光美容器などで処理する人もいますが、組織が破壊されていないので時間が経てば生えてきます。
近年は、脱毛にかかる費用を分割払いできる脱毛サロンやクリニックも多いです。一度に支払う費用を軽減したいのであれば、分割払いを提供する脱毛サロンやクリニックを選びましょう。また、料金設定も異なるため、複数の脱毛サロンやクリニックを比較検討してから契約するのがおすすめです。
痛みを感じる場合がある
介護脱毛は痛みを感じやすいので、痛みに弱い人は受ける前に程度を確認しておきましょう。介護脱毛で痛みを感じやすいのは、ほかの部位に比べてアンダーヘア付近は皮膚が薄いためです。また、骨や神経に近い場所にあるので痛みが出やすくなります。
さらに、脱毛時に使用するレーザーは濃く太い毛に対して強く反応します。アンダーヘア付近の毛は濃く太い毛が多いので、レーザーが照射されるときに痛みを感じやすいです。ただし、痛み対策として麻酔クリームを提供する脱毛サロンやクリニックもあります。別途費用がかかりますが、痛みに弱い人は麻酔クリームを使用するのがおすすめです。
また中には、痛みの少ないマシンを使用している脱毛サロンもあります。例えば、山口市にあるメンズ脱毛O-Menのバイマッハは-5℃まで冷却している為、痛みを最小限に抑えた施術が可能です。
担当者に陰部を見られる
介護脱毛をするには、デリケートゾーンを担当者に見られます。施術でデリケートゾーンを見られたくなくて、介護脱毛を断念する人もいるほどです。ただし施術中は紙ショーツを着用して女性スタッフが部分的にずらしながら照射してくれます。
全裸で照射するわけではないので、想像より恥ずかしさは感じないはずです。また回を重ねるごとに照射にも慣れてくるので、デリケートゾーンの脱毛が気にならなくなる人もいます。男性の場合は、男性スタッフが担当してくれるので安心しましょう。
介護脱毛する際の注意点
介護脱毛を検討するにあたって、注意すべきポイントがいくつかあります。脱毛は高い費用がかかるうえに、一度処理すると元には戻りません。あとで後悔しないためにもしっかり確認することが大切です。主な注意点には、次のようなものがあります。
- 白髪になる前に脱毛する
- 脱毛は通院が必要になる
- 減毛脱毛の選択肢もある
白髪になる前に脱毛する
脱毛サロンやクリニックで使うレーザーは、基本的に黒いメラニン色素に反応します。隠毛がメラニン色素が抜けた白髪になってしまうと、レーザーで照射しても期待した脱毛効果は得られません。
もちろん白髪でも介護脱毛はおこなえますが、脱毛方法が限られてしまいます。レーザーの効果を最大限に高めるには、隠毛が白髪になる前に介護脱毛を受けるのがおすすめです。
脱毛は通院が必要になる
脱毛は1回照射すれば、毛がきれいに処理できると考える人もいるかもしれません。残念ながら、1回で毛をきれいにするのは難しく通院が必要です。たとえば、アンダーヘアを完全にきれいに処理したい場合、10回程度照射しなければいけません。
ただし、人によって毛量や毛質は異なるので、脱毛期間が前後する場合もあります。通院回数が気になる場合は担当者に確認してみましょう。また、エステ脱毛より医療脱毛のほうがレーザーの出力が強く効果が出やすいといわれています。脱毛を早く終わらせたい人は医療脱毛を検討しましょう。
減毛脱毛の選択肢もある
アンダーヘアを完全にきれいにするのは気が引けるといった人も少なくありません。このような場合は、減毛脱毛を検討するのがおすすめです。介護の邪魔にならない程度まで毛量を減らせれば、排泄の拭き取りや嫌なにおいを抑えられます。
一般的には施術回数を調整して、全体的な毛のボリュームをほどよく減らします。脱毛は一度照射すると元の状態には戻らないため、減毛脱毛で様子をみるのもおすすめです。介護脱毛と聞くと完全に毛がなくなると勘違いする人もいますが、減毛にも対応できるので検討してみましょう。