シニア世代の方は、ライフスタイルの変化や体力の低下などによりだんだんと料理が億劫になったり、昔ほどエネルギーを消費しないからという理由で、栄養摂取に対する関心が薄れていることが多いようです。
しかし、日々の生活で栄養のある食事をとらない状態が続くと、筋力も体力も落ちてしまい10年後20年後を元気に過ごすことが難しくなります。
シニア世代の皆さんが健康的で豊かな生活をおくれるよう、この記事では正しい栄養摂取について、それから料理の面倒を減らす工夫の仕方について解説していきます。
正しい栄養摂取の認識
近年糖質制限がブームとなり、ロカボ(糖質制限)食品が多く店に並んでいます。
シニア世代でも、ダイエットや疾病予防で糖質制限を意識されている方が多いようです。
しかし糖質(炭水化物)は、筋肉・臓器・脳を動かす大事なエネルギー源です。特に脳にとって唯一の栄養素なので、過剰な糖質制限は脳が必要量のエネルギーを得ることが出来ず認知症のリスクを高めてしまいます。
栄養は、とりすぎてもとらなすぎても身体のバランスを崩してしまうものです。
三大栄養素の理想的な摂取割合は、糖質(炭水化物)60%、脂質25%、タンパク質15%です。その他の栄養も含め、バランスよく摂取して健康な身体を保っていきましょう。
料理の悩み
シニア世代の方は料理に対し、
- 料理すること自体疲れる
- 栄養バランスや献立を考えるのが大変
- 少ない量をいちいち作るのが億劫
といった悩みを持ちやすいようです。
料理が面倒になり自炊をしなくなると、食事や栄養に気を遣うことはより一層難しくなるでしょう。
そこでおすすめなのが、電子レンジを使った簡単な時短調理です。
材料もカット野菜など調理の手間の減るものを選ぶことで、料理への負担が大幅に軽減されます。それでも買ってきた惣菜や弁当に比べ十分な栄養がとれるでしょう。
また、栄養バランスや献立を考えるのが大変だという方には、レシピ本の活用もおすすめです。近年電子レンジで作れる料理のレシピ本も、書店に多く並んでいます。
栄養バランスがよく考えられているレシピ本を参考にして、料理の面倒を避けつつ栄養のある食事をとっていきましょう。
まとめ
この記事では、シニア世代の皆さんが栄養のある食事が採れるよう、正しい栄養摂取と面倒を避けた料理方法について解説しました。
人生100年時代の現代では、健康を維持することが長い人生を豊かにすごす秘訣です。
この記事が皆さんにとって、食事と栄養を採ることの大切さについて考えるきっかけになれば幸いです。