スーツの小物として、スーツの印象に影響を与えるベルト。さまざまな素材があり、中でも本革を使ったベルトを本革ベルトと呼びます。ここでは、本革ベルトが長持ちする手入れ方法をご紹介するため参考にしてください。
本革ベルトの手入れは誰でもできる
本革の手入れというと、難しそうな印象がありませんか?実は、本革の手入れは誰でもできます。もちろん、本革ベルトの手入れも道具があれば自宅で可能です。まずは、使用する道具は以下の通りです。
- 馬毛ブラシ
- 革用のクリーム
- 塗りこみ用の布
- 防水スプレー
上記の必要物品は、紳士服販売店や靴屋、インターネットなどさまざまなところで販売しています。そのため、ベルトと一緒に購入をするといつでも手入れできます。また、馬毛ブラシを使う理由は「柔らかく本革ベルトを傷つけにくい」からです。
では、下記から手順をご紹介します。
基本的な手入れ方法~スムースレザー編~
道具が揃ったら、早速手入れをしていきましょう。手入れをする本革はスムースレザーです。
1.馬毛ブラシで金具を含む本革ベルト全体のホコリをやさしく落とす
2.塗りこみ用の布に革用クリームを少量つけ、全体に円を描くように薄くのばしていく
3.革用クリームがしみこむのを待つ
4.革用クリームが浸透したら防水スプレー吹きかける(20~30cm程度離す)
ほこりが湿気を含むと、カビが発生する原因になります。そのため、湿気の多い時期や湿気の多い場所に保管をしている場合は、カビを防ぐためにこまめに手入れをしましょう。
一方で乾燥しすぎると本革の表面がひび割れます。そのため、手入れをして適度に油を含ませ、しっとりさせましょう。そして、防水スプレーを吹きかけ水をはじくようにして、水分によって痛むのを予防することが大切です。
基本的な手入れ方法~スエード編~
スエードの手入れ方法は、スムースレザーと同じです。1点違うことは、革用クリームの代わりにスエード用のミストを使用します。スエード用ミストの特徴は、スエードに栄養を与え手触りや風合いを蘇らせることです。
馬毛ブラシでブラッシングをしスエード用ミストを吹きかけ、もう一度ブラッシングをして終了です。
長持ちさせるためには保管場所も大切
本革は繊細な素材のため保管方法も大切です。保管方法は以下を参考にしてください。
- 直射日光を避け風通しの良い場所で保管
- 濡れたときは風通しの良い場所で、さらにサーキュレーターなどで風を当てて乾かす
直射日光は変色したり乾燥したりする原因になります。また、濡れたときに熱風を当ててしまうと痛む原因になります。いつまでも美しい状態で保管するには、場所なども大切です。
正しい手入れをして本革ベルトを使いこなそう
本革ベルトは正しい手入れ方法や保管方法を行うことで、きれいな状態を保つことができます。せっかくスーツが整っていても、ベルトの状態が悪いことでマイナスになっては残念です。正しい手入れ方法と保管を行い、本革ベルトをきれいな状態で使いましょう。